2026.9.25 「正常」がリリースされました。同日20時YouTubeでのMVも公開しています。
音楽について
「正常」というタイトルにして、異常性のある音楽を作ってみた。
曲を作り始めるとき、漠然とバグる感じを入れたかった。けれどどうしてもバグやノイズというのは、意図的に使うと予定調和や計算のような感じがしてしまう。 そうなると、バグとしては不自然。バグっていうのはある意味理不尽なほうがよくて、そのほうがおもしろい。
おもしろいけれどそれはストレスや違和感を伴うので、そこは極端になりすぎず、ポップさを残しておきたいと思った。
不自然、不安定、そういったのは、ごくごく自然なことなんだろうなぁと思う。 自分が一日生活していても、午前中は機嫌良かったけれど午後から不機嫌…なんてこともある。 最悪の気分で毎日を過ごしてても、なんかの拍子で気分が晴れることもある。
ゲームをしてても、家電製品を使ってても、道を歩いてても、ご飯を食べてても、バグやノイズは訪れる。 それはイベントにもなるし、地獄みたいな気分にもなる。それが人生や毎日的には「正常」なんだろなと。
曲について

今回メインのエッセンス的に使ったのは、SP-404MKⅡというサンプラー。身体性や意外性を出すには実機が強い。 幸い(?)あまりサンプラー扱いはうまくないので、不自然で違和感のある良い揺らぎが出たと思った。
基本的にはDAWでの作業。 今回は一度作ったものを書き出して、サンプラーでエフェクト入れて、それをもう一度DAWで編集、アレンジして…みたいな工程にしてみた。 自分的にはすごくめんどくさい作業。最初からこうしようと計画してたら「めんどくさ」と投げていたかもしれない。 思いついてやり始めて、だんだん工数が増える、それぐらいの大雑把な計画性のほうが自分には合うなと思った。
今作のボーカルは知声。ですがあまり歌唱部分はなく、意図的にフックだけでの登場です。 咳や声チョップは入っているものの、それは楽器として。だからほとんど音を楽しんでください。
歌詞について
すごく短い。歌詞や言葉についていつも思うのは、音楽の中ですごく強い存在になる。意味を伝えるのが強い。今回は言葉少なめで、あまり意味を持たせすぎないようにした。
MVについて
深夜番組を垂れ流して夜更かししていた頃、定点カメラの映像にいつの間にか切り替わっていた。 あれを見ると「そろそろ寝なければ」とちょっと焦ったり「まだいける」と謎の安心を得たり「なんかエモいな」と感傷に浸りながら(時には無感情で)眺めてみたりしていた。
それから速報やライブ感も取り入れた。ネットのアーカイブ感と相まって不思議な感じに。
それらをモチーフにしたのが今回のMV。きれいなものはいつの時代も好まれやすいかもしれない。けれど個人的に手抜き、雑、適当、という質感も好き。 また、抽象度が高いのも好きなのでざっくばらんな作り方で仕上げてみた。